鍵交換費用は借り主が負担すべき…これって正解?不正解?
2017/02/08
敷金礼金などに気を取られて忘れられがちな鍵交換費用。
さほど大きな金額ではないこともあり、ついつい言われるがままに払ってしまったという人も多いかと思いますが、そもそも必ず払わないといけないものなんでしょうか?
それでは一緒に見ていきましょう。
法律はどうなってる?
実は鍵の交換費用に関しては法律上規定されてないんよ。
つまり借り手と貸し手、どっちが払っても問題は無い。
でもこれまでは習慣として借り手側が払うことがほとんどやった。
借り手のほとんどは素人やから、初期費用の項目に鍵交換費用○○円と書かれてたらそんなもんかと思って払ろてしまう、ていうわけ。
確かにそんなもんかと思ってたわ。
でもどっちと決まってないのにほとんどの場合こっちが払うなんて聞くとなんか損してる気分になってきた。
うん、これまではそうやったんやけど、今は国交省が示した「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」ていうもんがある。
簡単に言えば国が「こういう風にやっていってや」って決めた方針みたいなもんやね。
それによると「入居者が入れ替わることは賃貸物件では当然のことなので、それに伴う鍵の交換も貸し主が負担するのが妥当である」って考え方が示されとるんよ。
やった!
それなら借りる側が払う必要ないんじゃん。
早く言ってよもう~
ちょと待った!
確かに国交省のガイドラインは示されてるんやけど、これは法律ではないんで強制力が無いんや。
だからあくまで話し合いによるお互いの合意が必要になってくるってわけ。
話の持っていき方としては、「こっちは国交省のガイドラインのことも知ってまっせ」いうのをさりげなくアピールした上で、「鍵交換の費用は国のガイドラインに従う形で問題ないですよね」って方向で進めるのがスマートやね。
ただし、人気のある物件の場合は貸し手側(不動産屋)が折れないケースも十分考えられるんで、そんな時は「じゃあ鍵交換代はこっちで持つんで、その代わりに~」と別の提案をするのもありやで。
ま、これに限らず賃貸契約っていうのはどんな交渉をするかで支払う金額は大きく変わってくる。
交渉力が大切なんやで!
ポイント
- 鍵交換費用に関しては法律上の規定は無い。
- 規定は無いが、国土交通省からガイドラインが出ている。
- そのガイドラインによると「鍵交換の費用は貸し主側の負担とするのが妥当」となっている。
- ただしあくまでガイドライン、強制力は無い。
- 交渉次第で貸し手側の負担とすることも可能。
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