敷金礼金ゼロ物件に潜む2つのデメリット…!?
2017/02/08
引っ越しの際に負担となってくる初期費用。その大きな割合を占めるのが敷金と礼金です。
通常家賃の数ヶ月分ということで大きな出費となってくるわけですが、最近では敷金なし礼金なしの「ゼロゼロ物件」という物件も出回るようになってきました。
もちろん借りる側としては無い方が当然ありがたいんですが、逆に何か落とし穴があるんじゃないかと疑心暗鬼になっている人も多いはず。
そこで今回は敷金礼金ゼロ物件に隠されたデメリット!?についてまとめてみました。
敷礼ゼロ物件のデメリット
さっそくなんやけど、敷金礼金ゼロ物件のデメリットって何かあると思う?
いきなり言われても……ちょっと分からないわ。
ただ普通は家賃何ヶ月分もかかる費用が単純にゼロだなんて、そんな旨い話があるのかしら?
なるほど、なにか裏があるんじゃないかと思ってるんやな。
そりゃそうでしょ。
だって、ただ安くなるとしたら話が旨すぎるもの。
もちろんただ安くなるだけやない。
それなりの理由があるんやで。
よくあるケースとしては敷礼ゼロの代わりにそもそもの家賃が同地域同ランクの部屋よりも高くなってるパターン。
そしてもう1つは物件自体に魅力が薄いパターンやね。
例えば家賃8万円で敷金と礼金がそれぞれ1ヶ月分の場合、2年間住むのに必要な費用は208万円だけど、敷金礼金がゼロでも家賃が9万円に設定されていたら216万円。
初期費用は抑えられても、2年間トータルで見れば敷金礼金ゼロ物件の方が高くなるケースが出てくるってわけや。
なるほど。そんなことがあるのね。
じゃあ人気の無い物件っていうのは具体的にどんな物件なの?
不人気物件っていうのは、単純に築が古かったり立地的に不便な場合が多いねん。
駅から遠かったりとか近くにスーパーが無かったりとか。
でも中には立地も悪くないしまださほど古くもない物件で、一見すると掘り出し物に思える敷礼ゼロ物件もある。
でも契約形態をよく見てもらうと一般的な普通借家契約とは違って定期借家契約になってることも結構多い。
定期借家契約っていうのはどんな契約?
定期借家契約っていうのは借りていられる期間があらかじめ決まっている契約なんで、その期間が過ぎたら基本的にはまた引っ越さなあかんねん。
借主と貸主の双方が合意すれば、再度契約することは可能やけどね。
いつまでに出なくちゃいけないって最初から決まってるのは厳しいわ。
そやね。
学生さんとか住む期間の決まってる人ならいいかもしれへんけど、普通はみんな難色を示す。
だからその分、敷金礼金無しというお得な条件を付けることで入居してもらおうと考えるケースが出てくるんやで。
なるほどね。
でもいくら敷金礼金がゼロでも、他の条件が合わなかったら私は契約しないかな。
僕も個人的にはその方がいいと思う。
賃貸契約はトータルで条件を確認することが大事やからね。
逆に物件のデメリットをしっかり認識した上で、それが自分にとってはデメリットにならないってケースなら、借りても全然OKやとも思うで。
なんしか家賃には相場があって、その相場よりも明らかに安い物件には必ず理由があるってことは覚えといてや!
ポイント
- 敷金礼金ゼロ物件には大きく分けて2パターンある
家賃が相場よりも高く設定されている場合 or 物件自体が不人気の場合 - 家賃が高いパターンは長く住むほど損になる
- 不人気物件というパターンは不人気の理由をしっかり確認すること
- 理由としては単純に古い、不便、住環境に問題がある以外にも契約形態が普通と違う場合もあるので注意
スポンサーリンク